エピカ・ステラ
 Epica Stella

ハード プレイステーション
ジャンル 戦略シミュレーション
発売日 価格 1997.7.3 ¥5800
メーカー ヒューマン
仕様 ・CD-ROM 1枚組
・メモリカード対応 1ブロック以上
・1人用
ストーリー

クレシア大陸。無数の国々が覇権を賭けて争う、戦乱の大陸。
人々は鎧を纏い、剣を手に戦場へと向かって行った。
いつまでも続くかに想われたこの戦乱は意外な形で終末を迎える。

鉄の巨人「想機」の登場である。
ファラスタリア王国の遺跡から発掘された鉄の巨人達は
人間の手で動かす事ができ、
その力は諸国を振るい上がらせるのに十分だった。
想機の力を戦力、牽制力として使用したファラスタリア王国は
大陸の統一に乗り出す。

結果的に統一は成ったが、
恐怖による統治と、想機という強大な力の一箇所集中は
危険であると判断される。
王家の想機は封印され、
発掘された他の想機は各地に配属されることとなった。

時は流れる。今また新たなる動乱の時代がやって来ようとしている。
封印された最強の想機、王機ウルスラグナを巡って・・・・

機体 ウルスラグナ
私的レビュー 「想機」を操作し、様々なシナリオを攻略していく3Dロボットシミュレーションです。
一見地味なシミュレーションRPGと思いきやそうでもなかったりする隠れた名作です。
行動はAPによるポイント消費で行われ、敵味方合わせて行動力メーター(AP)がMAXになった順に移動順が
回ってくるようになっている。また、疲労度システム(TP)もあり、自ターン以外での戦闘で蓄積され、
TPがMAXになると一定時間行動不能になるというシステムもあります。
また、想機には6種類のタイプと4種類の属性があり、敵との相性を考えないと不利になってしまたりする。
そしてシンクロナス・エモーション・システムという良く分からんシステムもあります。
戦闘とかプレイヤーの行動とかで各キャラに反映されて、パラメーターに反映されたり感情値や相性値が
上がったり下がったりとゆーシステムで実は一部シナリオ分岐とかにも関わったりする微妙に重要な
システムだったりします。
ちなみにどうすれば変化するかは曖昧で、正直攻略本を見ないと良く分からないようになってます・・・。
と、いうか本編も攻略本がないとクリアできないんじゃないか位難しいです。
で、このゲーム。マルチエンディングなので選択や条件によって5パターンに分岐します。
また、一回クリアしないと出現しないルートがあったり、シナリオ完全制覇でおまけオプションが出現したりと
周回プレイ必須な感じです。まぁ、1つのルートが20話で終わるのでまだマシですけど。
流石に50話位のを4,5ルートとかよりはホント遥かにマシです。

またマップ、戦闘共に3Dの想機によって表示され、戦闘画面はファイヤーエンブレムみたいな感じの1対1の
戦闘画面。しかもコレ、ロード一切無しで表示されるから恐ろしい・・・。
普通のシミュレーションとは一味も二味も違う作りになっている。
色々とパラメーターが上下する要素が多いが基本的には横からとか攻撃してダメージを与えたり、
集中攻撃して行動不能にしてからフルボッコにしたりとかそんな感じのゲーム。
結構サクサク進めるけど完全攻略しようと思うと結構面倒なゲームです。
人に薦めたい隠れた名作ソフト。隠れ魔装機神。(嘘)
発売当時、ゲームショップのデモを見てこのゲームを買う事を決定して買って見事にハマった記憶があるが、
完全攻略を成し遂げたのはそのかなり後だったりする。
大抵このソフトは知られてないのでいざという時に配布用に3本くらい持ってる。
騙されたと思って是非プレイしてもらいたい。

評価 マイナー:★★★★★
関連商品 -攻略本-
・エピカ・ステラ 攻略ガイドブック /毎日コミニュケーション
・エピカ・ステラ プレイステーション必勝法スペシャル /ケイブンシャ
・エピカ・ステラ 必勝攻略法 /双葉社

-CD-
・エピカ・ステラ /ファーストスマイル エンタテインメント

おまけ -用語集-

・アバロン公国 【国家】
 領土のほとんどに草原が広がり、遊牧を生業とする国家。
 その祖はファラスタリアの王家に繋がっており、代々親王国派を貫いている。
 現在、王国軍を支援するが、南に接するムスペル公国との長年の敵対関係により、
 その戦力を全て王国軍に注ぎ込むことができずにいる。

・ウルスラグナ 【想機】
 ファラスタリア王国が発掘、所持していた全ての機体を統べる王たる想機。
 その強大な力の為現在では封印されている。
 この機体に搭乗することができるのは王国王家に連なる者のみである。

・クリムゾン 【想機】
 ニブルヘイム森公国の旗機で苛烈王バルゼの愛機。
 その攻撃力は強大で想機の中では最強と言われている。
 その為歴戦の強者でさえ、この真紅の機体を見ただけで恐怖する。

・シルフィード 【想機】
 デュナリス帝国誕生以前の公国の旗機であり、現在帝国皇女の愛機とされている。
 翼を持ち飛行能力を持ち、迅速な戦力搬送が可能となっている。

・想機 【想機】
 封石を動力源とし、搭乗者の思考によって動く全長約8メートルの巨人。
 ファラスタリア王国で10機程度発掘され、発掘された想機を各王家領主達が1体づつ所持、
 研究を重ねることにより、開発が成功。各国で量産体制が敷かれ、
 現在では戦場の主力兵器となっている。機体には様々な種類が存在する。

・想者
 想機を操縦する人間のことを指す。

・デュナリス帝国 【国家】
 連邦王国制に移行したことによって各公国間での争いが起きるようになっていた。
 そんな中、ある2つの公国間に起きた戦乱によって疲弊した民を率いて、
 下級貴族であった男が両公国を倒し興じた新興国家。
 王国の王機復活の動きに反発し王都を急襲、王家を滅亡させるが、
 王国軍の反抗と国土拡大に伴う兵力不足により、現在各地への侵攻は行っていない。

・ディオン=レーベ候領 【国家】
 王国の大陸統一時に大功のあった傭兵団の一族の治める領土。
 現在も傭兵団を所持し、戦闘能力は大陸随一とされている。
 党首は代々ディオンの名を名乗り、気に入った者のためにしか傭兵団を動かさない。
 現在、王国と帝国への介入はしていないが、
 時代の変化の重要な鍵を握っているのはたしかである。

・ヒベルニア公国 【国家】
 王国の大陸等一時から存在するファラスタリア王家に連なる血族の治める公国。
 その権威は王国に凌ぐものとされ、王国の有様を見守る役目を請け負い、
 大陸の監視者の異名を取っている。王国を危うくする存在があればその盾となり、
 王国が大陸を危うくする時には王国に矛を向けるという中立的な国家である。
 現在は沈黙を守っている。

・ファラスクリア王国 【国家】
 クレシア大陸統一後、各地に血族・譜代の臣を送り、強固な中央集権国家を築き上げ、
 大陸全土をその支配下に置く。だが、その体制は長く続かず、
 次第に連邦王国制に移行していった。
 現在、帝国らの侵攻によって主君である王家と、領土の2/3を失っており、
 南部方面軍団長ガルバスを中心とした残党が帝国に対して抵抗を続けている。

・封石 【物質】
 元素の力を封じてある石。「地」「水」「火」「風」の4種類の封石が存在する。
 想機の動力源となる上、想者の思考を想機に伝達する役割を持っている。
 人間の精神エネルギーに反応し、精神力の強さにより様々な反応を示す。
 遺跡等から大量に発掘され現在の技術ではこの石を作り出すことは不可能。

・ムスペル公国 【国家】
 不毛な砂漠地帯にある国家。
 その立地とは裏腹に豊富な鉱物資源に恵まれ、その生活水準は高い。
 現在、王国に関しては静観を決め込み、北に接するアバロン公国を牽制しつつ、
 南に接する南部都市連合への進出に躍起になっている。
 国主ラドコットは裏で帝国につながっているという噂もある。

・南部都市連合 【連合】
 その地に存在していた国家の滅亡に伴い、
 地主や商人達が中心となり作り上げた自治都市の連合体。
 元々は個々として存在していたが昨年のムスペル公国の侵攻への
 対抗策として連合が儲けられた。

・ニブルヘイム森公国 【国家】
 深い森林に覆われ、その特異な環境のため領土拡大を余儀なくされた軍事国家。
 その武力は凄まじく、大国となるが、その戦いの破壊力から、森の蛮族と蔑まれる事もある。
 現在、帝国と共同での王国の占領を行っているが、その地位は下に見られることが多い。

・ランディ 【人物】
 活発で前向きな熱血気味の少年。
 ある事件をきっかけに自分がファラスタリア王国王子だと知り、
 大きな運命の渦に巻き込まれていく。
 王機、ウルスラグナを操れる唯一の想者。