メタルジャケット
METAL JACKET

ハード プレイステーション
ジャンル リアルタイムバトルシミュレーター
発売日 価格 1995.9.22 ¥5800
メーカー 発売元:ポニーキャニオン
開発元:teamTORNADO
製作:SOLAN
仕様 ・CD-ROM 1枚組
・メモリーカード対応 1ブロック以上
・1〜2人用
ストーリー 人類が宇宙空間へコロニーを建造し、
そこへ人々を移住させ、半世紀近くが過ぎようとしていた。
その間幾つかの争いが行われたが、人類はコロニーでの
生活環境に馴染み、適応できる時代へと変貌していた。

宇宙世紀0042。
地球連邦政府は、各コロニーエリアを地球管轄から外し、
一切の援助を廃止して、独立国家として運営させる案を
コロニー側の反対を押し切る形で強行決議した。
しかし、その決議が地球とコロニーの間に亀裂を生み、
遂に7カ国コロニー国家が同盟軍クォッティードを結成すると、
地球連邦政府へと闘いを挑む運びとなった。

クォッティードは最新のメタルジャケットを量産し、
地球連邦政府軍ブレックアフューの拠点を叩くため、
本部基地アリアンヘイドへ多数のメタルジャケットによる
地球降下作戦を行った。
この作戦により、地球連邦政府へ多大な損失を与え、
更に地球上での戦闘へと突入することとなった。
・・・が、戦場にいるメタルジャケットパイロット達にとって、
戦争理由や敵など関係無かった。
なぜなら、彼らにとっての戦場は、誰が最も優れた
メタルジャケットのパイロットなのかを証明する場でしかなかったからだ。
彼らはそれぞれの思いを秘め、冷たく、
狭いコクピットから撃破したメタルジャケットを見て、
少し口元を緩ませていた・・・。

機体 アルフォン
私的レビュー 色々探してようやくここまで集めました。
フルメタルジャケットのフルがフーって抜けてメタルジャケットですね。
折角なんでここでメタルジャケットについて説明してみようと思いますよ。
20本くらいたまったら攻略やら解説やらやろうかな?(死)
そんな訳でコレを読んだらアナタもレッツメタルジャケットですよ!!
今すぐゲームショップで探してくるべし!

ポニーキャニオンとBanditの共同ブランドであるSOLAN発売のある意味名作の迷作。
「teamTORNADO」という開発チームが開発した。
アーマードコア系の3Dシューティングが流行る前に発売されたソフト。
また、プレイステーション初の対戦ケーブルを用いたソフトとなっていたり・・・。

プロデューサーである畠山孝一氏の書いた小説が原作となっており、
それがゲーム化しています。
こういった形で自分のアイデアや小説などをゲームとして実現させる事ができた
非常に幸運な作品ですね。
なお畠山氏の小説についてはソフトの裏技、またはパソコンにCD-ROMを
ぶっ込む事によって見れます。

戦争目的としては宇宙対地球の対決になるのでしょうが、
発端は特殊で「地球側がコロニー・エリア(宇宙側)への援助を廃止して
独立国家として運営させる」といった事件がキッカケとなってます。
ガン○ムなんかは独立したくて戦争を行ったりしましたけど、
このメタルジャケットの場合は、地球からの援助にほぼ頼りきりな状況で
いきなりトカゲの尻尾きりをされた感じになって怒って戦争って感じですね。
やはり、地球側の一方的で強引な政策に怒りを覚えた宇宙住民が怒って
戦争って感じの流れ案外ロボットの宇宙戦記モノには多い気がします。

このゲームはそんなヤツらの地球侵攻を止めるゲーム。
自らケンカ売ってるようなコトしてそれを阻止してると思うと泣きたく
なるかもしれないですがね。

 

本ソフトは基本的に「○ゲー」と呼ばれ、私も500円以上の値段で
売ってるのを見た事がないほどの値段で気軽に買えます。
これでこのゲームの一般的な評価は理解して貰えるかとおもいます。

しかし、このゲーム。シミュレーターというだけあり
幅広いシュチエーションの多さが魅力的です。
平地は勿論、市街地、砂漠、寒冷地など様々なエリアが存在する上に
登場する敵、見方のメタルジャケットも自由に設定可能。(当然1対7なんていうコトも可)
更には霧や地雷などの要素や戦闘時刻の設定など(当然夜間は赤外線視界での戦闘)
事細かに設定できる!
更に機体の変更や武器の変更はもちろん、装甲や出力調整、
画面エフェクトの有無に機体カラー、パイロットネーム変更など
ありとあらゆる設定が変更可能となってます。
また、開始直前のカメラが次第に動作していく感じや、
死に体になると画面にノイズが入り移らない画面が出たりする感じなど
嫌いじゃない部分は多かったです。

また、このゲームのステキな所はVoiceです。
そこのけそこのけ全部英語

微妙に戦場気分を味わえてステキです。
そして、曲を無しにして遊ぶとひたすら銃とロック音と英語の淡々とした
戦場になったりしまう。
なかなかステキなので気に入る人は気に入ります多分。

まぁ、かなりイメージはフルメタルジャケットから取ってるんですが、
敵にも新型高性能メタル・ジャケット「フルメタル・ジャケット」なんて敵が出てきます。
ステキです。

そんな感じで「何も無いゲーム」なのか?と聞かれるとそうでもない。
むしろ、アイデアとしては先を行ってたと思うしある意味では
アーマードコアを超えてるんじゃないかと思うアイデアもあったように見えます。
要は技術力がまだ低かっただけのような雰囲気にも思えます。
やりたい事作りたい事は十分解るがそれを実現するほどの技術が
この時代になかった・・・。先見的なものは色々あった気もする。
畠山氏のアイデアを実現するには少々色々と足りなかったようです。
ハッキリ言うと「プラネットジョーカー」よりは面白い。(死)

良く考えると戦場シミュレーター≒ロボット操作シミュレーターで
鉄騎のご先祖様とも言えなくもないかもしれ(どっちかと言うと先祖はメックウォリア)
つまり結論としては「色々と残念なソフト」って事です。(笑)

ちなみにこの話は未完です。
収録されている小説すら未完な上にエンディングでも酷い事を言われます。

「The War is not over It's Still Just the Beginning・・・」
(戦争は終わってはいない  まだ始まったばかりなのだ) 

いきなり宇宙軍のロボが登場して去ってはおまじないの言葉を残しフェイドアウトします。
見事にジャンプの打ち切りのような終わり方です。

なお、更にteamTORNADOのスタッフは一部でコアな爆発的人気を誇る
迷作「ファイティングアイズ」の開発も行っていたりして困ったものです。
・・・それを考えると本気で奇抜なアイデアは沸くけど、
本気で技術力が無くて面白さに変える事ができない哀れな感じが・・・

 

 

メタルジャケット・・・私はこの続きを今でも待っている。

 
評価  
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