ヴルカヌス
VULCANUS SEEK&DESTROYハード プレイステーションポータブル ジャンル 3Dメカニックアクションシューティング 発売日 価格 2006.11.16 ¥4800
2009. 3.12 ¥2940 [コンパイルハートセレクション]メーカー 発売元:コンパイルハート
開発元:Zepetto仕様 ・UMD-DISC
・メモリースティックDUO対応 384KB以上
・1人用
・アドホックモード対応(2〜4人)
・CERO:B 12才以上対象ストーリー 193X年夏・ヨーロッパ外郭。
静かな青空を切り裂くように騒々しい轟音をあげながら、
真っ黒な点が一つ・・・二つと近づいて来た。それはやがて巨大な爆撃機の姿を象り、無数の赤い旗を翻しながら、
大地を埋め尽くすほどの爆弾を吐き出した。
静かで平穏な大地は、瞬く間に荒い砲声とともに死の雲で覆われることとなった。これを見た周辺の国々は、いつ自国に迫るやもしれない戦火を危惧し、
直ちに停戦を促す警告を発した。
しかしその勢いが止まる筈も無く、短期間で一国を完全に掌握してしまったその国は、
ますます勢力を拡大し始めた。また、軍備増強のため中立を保っていた一国と同盟を結び、背後の脅威を取り去った上で、
隣接する反対側の領土へ侵攻を開始した。この戦争を機に、世界は急速に「民主主義」と「全体主義」という概念の二分化が進み、
その渦中にも戦争の強大な暴風は一歩一歩近づいていた・・・
そして長引くこの戦争で経済の発展が遅れると、自主権を喪失して行く国が出始めた。やがて一つ・・・二つと強大国に吸収され、残った国々は連合を結んでいった。
それは更に戦争を長引かせる理由ともなり、終らない戦火はやがて元々有った国境と
いう概念をも焼き消し、勢力圏によって区切られた新たな地区を生み出していった。そんな中、ヨーロッパ大陸は全体主義を唱えるT.S.U(Total State Union)と民主主義を
主張するE.D.A(Europe Democracy Alliance)に両断され、
その他の大陸でもA.D.U(America Democracy Union)やA.P.A(Asia Peace Alliance)と
いった同盟組織を結成し、この地球上からは国家という概念が消え去っていった。戦争を続けながらもT.S.Uは更に強い力を求め、新たな兵器を開発する計画を立て始める。
これに脅威を感じたE.D.Aはまた更に多くの同盟国を求め、その中でも特に被害を受けた
A.D.Uは総力を上げて協力する事を約束し、民主連合勢力を結成した。争いが起きてから数十年経った20世紀末・・・
半世紀を過ぎても争いは治まらず、世界は相変わらず飽和と主義の厚い雲に覆われていた。大海を挟む二つの大陸はそれぞれ連合を結成し、新たな争いが起きる度、分断を繰り返
す状態となっていた。世界は続く戦争で経済・文化的な発展を行う事が出来ず、兵器開発を基礎とする科学技術
のみを発展させてきた。
当然人々の暮らしはますます酷くなり、貧しさと戦役で次々と死んでいく若者達によって
じんこうの男女比は大きく狂い、更に全人口数は激減していった。科学者、技術者、軍人など少数のエリートのみが国家の認める公式な人口に含まれ
指導者だけが豊かで平和な暮らしを得ていた。
もう一般市民は「民主主義」も「全体主義」もどちらも信じなかった・・・ただ、この戦争が終ってくれればと希望を持ちながらも、懸命に命を繋ぐ一般市民は
基本的な生活保護すら受ける事ができず、仮説の地下バンカーで暮らしていた。そんな市民を尻目に、各連合の兵器開発合戦は止まる事を知らず
数十年という長い研究開発は、T.S.Uに人型の戦闘兵器までをも生み出そうとしていた。深い渓谷に佇むA.D.U基地・・・
民主連合勢力T.S.Uに送り込んだスパイによってもたらされた機密情報を元にA.D.U
は新たな人型兵器の開発を急速に進めていた。
量産には失敗したものの、高性能な機体の開発に成功したA.D.Uは少数ながらも部隊を
編成した。
数年後、「ヴルカヌス」と名付けられたその部隊は極めて高い戦闘能力を有し各地の
戦場で活躍することになる・・・そしてまた、T.S.U勢力圏内のある都市で大地を揺らす振動と、夜の静寂を切り裂くような
轟音が響く。
地下バンカーで暮らす人々は暗闇に映し出される巨大な人型のシルエットに恐怖し、
ただ静かに息を殺していた・・・人型兵器部隊・・・「ヴルカヌス」・・・
彼等の登場によりこの数十年にも及ぶ世界大戦は新たな局面へと向かいつつあった・・・機体 マーク 私的レビュー 近年発売しているロボット物としては珍しいカテゴリーに入りそうなロボットTPS。
武器を強化したり機体を強化したり、落ちてる武器を拾って使ったりもできる。
また、ブースターでの高速移動からスペシャルアタックまで搭載されており、
シンプルなシステムながらやれる事は結構多い。スペシャルアタックは必見の価値あり。
特にブースター使用時のスペシャルアタックは無茶苦茶カッコイイ。
また、グラフィックも綺麗で効果音や爆発なども凝ってたりする。効果音、ホントいい音します。
システムと相まってロボットの挙動が存分に兵器らしさを出してるのも良い点。問題としては、システムが単調故か飽きが早い事。AIの動きが悪い点やストーリー、ミッションに
面白い展開が全く無い事などゲーム全体として見ると非常に勿体無い作りになっている。
このテの雰囲気のゲームにありがちな敵エースと1対1とか何か阻止するとか燃える展開一切なし!
しかも、ただでさえ飽きが早いのにやり込み要素は皆無なので1週したら満足してしまうだろう。
グラフィックや効果音、ゲームのコンセプトもしっかりと統一されているのに結局中途半端に感じてしまう。
本当に「もったいない」の一言に尽きる。遊びやすいので初心者にも薦めれる内容なのだが、問題はゲームの趣向が当人に合うかどうか。
ACシリーズやアヌビスのようなスピードロボット物が好きな人にはお勧めできないが、
ミリタリー好きなら心躍らされる物がある。そんな作品。
開発したのは韓国のメーカーらしいが、韓国産ロボゲーは何気にミリタリー路線が強くリアル志向の
物が多い気がする。いい傾向だ。評価 攻略法はサブタイトル通り:★★★★☆ 関連商品 --