ガングリフォン ザ ユーラシアンコンフリクト
GUNGRIFFON THE EURASIAN CONFLICT

ハード セガサターン
ジャンル 3Dシューティング
発売日 価格 1996.3.15 ¥5800
1998.3.12 ¥2300 [セガコレ]
メーカー ゲームアーツ
仕様 ・CD-ROM 1枚組
・バックアップRAM対応 使用量:10 「GGRIFFON__1」
・一人用
・ムービーカード対応
・ツインオペレーター対応
ストーリー  土壌流出、気候帯の激変により、砂漠化が進んでいる21世紀初頭。
 泥沼の民族紛争、そして、政治経済対立の激化により、国連機能が停止。
世界は再びブロック化へと向かい、軍拡の道を進んだ。
 その中で日本は、憲法を盾にAPCへの軍事協力を拒んでいた。
だが、その非協力的なスタンスがアジア各国の非難を浴びる。
 この解決のために創設された戦闘部隊が、「日本外人部隊」であり、
後には過酷な戦場へと投入されていくことになる。
機体 12式装甲歩行戦闘車
私的レビュー 最新鋭のAWGS、HIGI-MACSを操縦し、射撃、高速移動、ジャンプによる滑空などを駆使してミッションをこなす3Dシューティング、黙ってても勝手に挙がってくるサターン名作ソフト、ガングリフォンです。
まずOPムービーのカッコ良さで驚かされ、操作法と難易度で泣き、その完成度の高さに驚かされました。気が付いたら妥協を許さない硬派なゲームシステムにすっかりのめり込んでしまいました。

ゲーム画面から硝煙の匂いが漂ってくるくるかのような雰囲気に、メカニックのリアルさも相まって本気で戦争してる感が味わえるのはこのシリーズだけのような気がします。実在兵器もシッカリとモデリングされてかなり精密な作りになってる上に、実際にどんな処理をしてるのか良く解りませんが光源計算、空気遠近法でよりリアルさを出す工夫をしてるとか何か恐ろしい位グラフィックに凝ってる。綺麗汚いの問題じゃなくて兵器っぽさがこれだけ出せるゲームも珍しいですよ。

戦闘はGUN攻撃がメインです。ロックオンできないので自力で照準合わせる必要があるのですが、これに慣れるまで大変。しかも敵も高速で動いてたりするのでその先を予測射撃しなければならないという・・・。そして当然のように弾数制限、と武器一つ取ってもシビア。
弾が無くなったら味方のヘリで弾を補給できます。戦場のド真ん中にヘリが着陸して守りながら、HPを気にしながらドキドキしつつ補給を受けるのも一興ですね。
操作に関しても移動は前後左右自在に可能だけどダッシュは前後のみ。後は上体を転回させて照準を合わせる事が可能といった今までにはあまりない行動を行えます。敵との高速戦闘でダッシュしながら、機体の旋回させながら、上体回しながら照準合わせて撃つという高度なテクニックを要求されたりします。これが出来るようになれば一気にかなり楽しくなります。
また、ジャンプによる飛行も行う事も可能で単純な移動手段としてではなく上空に留まる事も可能です。一定時間経過するか解除するまでその場で滑空し、その間に敵を上空から撃つといった使い方が基本。しかも、上空から攻撃すると攻撃力が上がります。(面は装甲が薄いため防御力が低いって方が本当は正しい)

複雑な動作を自在に行えるようになって初めてスタートラインに立てるような敷居の高さはある意味では人を選ぶでしょう。ただ、動かせるだけではクリアできないのがこのゲームの恐ろしい所で、制限時間があったり、ミッションクリア条件がシビアなものが多いので計画的に行動しないとクリアできなかったりします。高い敷居をクリアしてこそこのゲームを楽しめる硬派なゲームに仕上がってるのはサターン(セガ)らしいゲームだと言えますね。

そして何より兵器は現用兵器をはじめ、兵器として説得力のあるAWGSの設定やデザインや、独特な世界背景などもあり、ハマればハマるほどガングリフォンの世界に引き込まれてしまう。戦争の雰囲気を体感しながら高度なロボットシミュレーターを遊べるというのは最高です。
ミリタリー大好き人間としてはこれ以上に最高なゲームはないと思う。

評価 カシワギー!:★★★★★
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